ハサミ男
前回に引き続き「叙述トリックがすごいミステリ」みたいなところから1冊。
わりと分厚くて本を読むのが遅い私はトータルで8時間弱くらいかかった。(ふつうの文庫は3時間くらい)
前回の反省から「なるべく考えないように」って思いながら読んだけど(前回は考えすぎて叙述トリックが分かってしまった)そう思えば思うど考えていろいろと予測してしまって…
とか無駄だったよね!!!!
も~超騙された。
ネタバラシ章に入ってすぐ『?!?!?!』ってなって何度も何度も何度も読み直してやっと飲み込んで読み進めた。
叙述トリック本のつらいところはネタバラシになるから感想が言えないこと。笑
おもしろかったな~。
てかすごい。びっくり。
もう1回読み直さなきゃってかんじ。
ただ登場人物が多すぎて、ぜんぜん覚えらんなかった。笑
この闇と光
この闇と光 / 服部まゆみ
叙述トリックでググったら「叙述トリックがすごいミステリ50選」というのがひっかかったため、そこから読んでいこう作戦 第1冊!
あらすじに「盲目の王女レイラ」とか書いてあるから、洋モノ嫌いの私としては苦手だなって思ってたんだけど、Amazonのレビューすごいし「とにかく読んで!」と言われたら読みたくなっちゃうし、、
っと思って読んだら
!!!!!!
ってかんじ。
どんな話か話せないけど。
でも読んでいる途中で、実はこうなんだろうなぁ~って思ってたらその通りだったから、おもしろかったけど期待しすぎたかなというかんじ…。
あと最後2章の理解が難しくて消化しきれぬまま読了。なんも考えずに読めばよかった。
やっぱり私の中のNo.1叙述トリックはイニシエーション・ラブだなぁー
あのときの、「?!?!?!?!」っていう感覚と、読み終わったあとの興奮をもう一度味わいたいのに、ぜんぜん出会えない。
世界から猫が消えたなら
5月14日に映画公開みたいですが、Amazonのレビュー見て気になって購入。
明日死んでしまうはずの主人公が、悪魔と取引をして、身の回りのものをひとつ世界から消す代わりに1日生き延びるはなし。
自分にとって「なくなってもいいもの」と感じるものは世の中に山ほどあるけど、悪魔はそれを選ばせてくれない。
電話、映画、時計、最後に飼い猫を消してしまうと言うから、さすが悪魔。
繰り返し出てくる「なにかを得るためには、何かを失わなければならない」。
そのとーりですってかんじだけど。
悪魔とか出てきてファンタジーだし、お涙ちょうだいストーリーだけど、これなくしてたよって教えてもらったような、いろんなことに気づかされたような、かんじ。
読んでよかったなぁ~ってきもち。
なくなってほしくないってことは、愛してるってことなんだ!
それからはスープのことばかり考えて暮らした
それからはスープのことばかり考えて暮らした / 吉田篤弘
最近ぜんぜんおもしろい本に当たらなかったんだけど、これはおもしろかった~。
早く続きが読みたい~~~ってかんじ。
サンドイッチとスープのはなし。
いつか海に行ったね
いつか海に行ったね / 久美沙織
「おとーさんげんきですか。…いつかうみにいつたね」絵日記に描かれた大海原に、もう一人の少年が「嘘だ!」と噛みついた。子供たちにとって、海が青いということは、単なる知識でしかない。郷愁の対象に過ぎないのだ…破滅の予兆はある日突然、野鳥の大量死というかたちで顕現した!あり得べき人類の近未来を描いたパニック・ホラー。
これを本屋で買ったとき、1年くらい前で、いちばん見やすいところにあって、「読み終えてから初めて分かるタイトルの意味にあなたは必ず涙する!」って帯に書いてあったんだけど…。
そういうのじゃないような、、
そもそもパニックホラーって知らずに買った。
内容は、身近でいつか起こってしまうんじゃないかって恐怖もあって、感染列島とか救命病棟24時ってかんじ。
難しくもなく、無難におもしろかったけど、地球を大事にしよう~ってかんじ。
恋愛嫌い
恋愛嫌い / 平安寿子
本屋で題名見てすぐ購入。
3人の性格も年齢も考え方も違う女たちの、…恋愛のはなし?生き方のはなし?(笑)
3人のはなしがじゅんばんこに出てくるんだけど、どのはなしにも首を何度も縦に振って、うんうんそうそう!!!って思いながら楽しく読んだ。
特に「1人で生きちゃダメですか?」なんて、もう!そのとーり!ってかんじ。
恋がしたくないわけでも、したいわけでもない。ただ、恋愛の優先度が低くて、自分の気持ちに素直に生きているだけなのに、彼氏をつくらないことを不思議がられ結婚しない人生を否定されるこの世の中の風習。結婚しない=仕事に生きるっていう型。女の生きる道は結婚か仕事しかないんかい。っていう気持ちが書かれてて、自信がなくなったときに何回も読み直したいかんじでした。
確かに男女が結婚しなければ子孫は生まれなくて、子孫が生まれないと言うことは老後を支えてくれる人はいないしまず人間が絶滅する。だから、結婚しない=子孫を残そうとしない部類が下に見られるのは当たり前の子とかもしれない。そのために、結婚=幸せ、結婚は幸せの象徴!みたいなイメージが必要なのも分かる。実際結婚したことがないし、私の親が幸せといえる結婚ではなかったらしいから(笑)、本当に幸せかは知らないけど、さすがに恋愛しない人間を「人間じゃない」みたいな目でみるのはやめてね、と思う。
あと、「ジャニオタだから彼氏できない」っていうのも辞めてほしい。なぜならリア恋じゃないけど1年間ジャニオタ隠して恋活したって私に彼氏はできなかったし、彼氏がいるジャニオタもいるし、人間性と意欲です!…って言ってもこれは言われ続けるだろうから仕方がないけど(⌒▽⌒)
とにかく自分のことのようでおもしろくて、同じ作者の「幸せ嫌い」も購入。
その前に、買ったまま読まずに積み重なってる本が5冊くらいある~。
ぼくは明日、昨日のきみとデートする
今年4冊目。順調順調!
Amazonのランキングで見て購入。
今、全然おもしろくなくて途中で止まってる本と表紙のイラストを描いているひとが同じで、ちょっと戸惑ったけど。すごく泣けたっていうレビュー・宣伝と、非現実的要素があるっていうところに惹かれ読みました。
1日で読み終わってしまったから(研修に行く往復1時間の電車内+1時間休憩中)夢中になれたんだろうなぁ。
文章も出てくる言葉も表現もとても分かりやすかったからバカにはありがたかった。…と思いきや、明日のぼくが昨日のきみとデートし始めた辺りでもう訳がわからなくなって頭痛引き起こしました。
いや。分かるっちゃ分かるんだけど。ふたりの時間は逆に進んでいて、たかとしくんにとっては電車のナンパが最初の日で写真撮ったのが最後の日。えみちゃんにとっては写真撮ったのが最初の日で電車のナンパが最後の日。分かるんだけど。えみちゃんのいるパラレルワールドは老いるんでなくて若くなっていく世界ってことだよねぇ。「隣の世界のひと」ってだけで、えみちゃんがどうやって生きて死んでいくのかが分からないというか、そこが分かったらもう少し理解できたというか、でもそこまで書いちゃったら説明っぽくなっちゃうのかなぁ。
ラブラブなふたりが微笑ましかったし、えみちゃんの涙のわけにたかとしくんが気付くところなんてたまらなかった。けど、分かりやすく切なくて泣きやすい本だなぁーと思ったくらいで、私はあまり感情移入も号泣もできなかった。珍しく。
5歳えみちゃんと30歳たかとしくんのお別れは胸がキュゥゥってなった。あそこは、好き。たかとしくんは。ぜんぶ分かっているんだもんね。やっと会えて嬉しかったんだろうなぁ。そして、ここからつらいことが始まることが分かるつらさも、ここでえみちゃんと自分はおわりっていうつらさも、そこにはあって、、、ここには感情移入したみたい。
どうしてもえみちゃんの人生になにがあったかを覚えてその通りに実践する、とか、1日ごとに昨日に戻っていくえみちゃんの描写がうすくて、昨日と明日と離れていくことに実感がなくて、最終的によくわからないって思ってしまった。
でも、とても、綺麗なはなしだった。
映画になるんだね。小松奈々ちゃんがやるなんて、超いい!!たのしみだー。
おわり。
追記。
他のひとの感想を見て、プロローグとエピローグが繋がっていたのを知った!笑
同じ内容に戻った、と思ったけど、まるっと繋がってるのには気付かなかったー。エピローグからプロローグ読んでそのまま違和感なく話が進む。物語で言ってた通り端と端が繋がってまるになってる。でも永遠に終わらない無限ループのようで、悲しい。切ない。好き。