その白さえ嘘だとしても
その白さえ嘘だとしても / 河野裕
16冊目読了
「いなくなれ、群青」つづき。
あの頃の僕らは、誰かのヒーローになりたかった。クリスマスを目前に控えた階段島を事件が襲う。インターネット通販が使えない――。物資を外部に依存する島のライフラインは、ある日突然、寸断された。犯人とされるハッカーを追う真辺由宇。後輩女子のためにヴァイオリンの弦を探す佐々岡。島の七不思議に巻き込まれる水谷。そしてイヴ、各々の物語が交差するとき、七草は階段島最大の謎と対峙する。心を穿つ青春ミステリ、第2弾。
これ、ラノベだったらしい!!!
うんそうだよね!!そうだと思ってた!!笑
だって他の小説と全然違うもんね!分かりやすすぎるもん!!
あとね!表現の仕方が綺麗すぎるよね!この小説自体『美しさ』についてよく出てくるからかもしれんけど、いちいち言い回しが美しい。きれい。
ただたまに、これ以上いったら、痛い??くさい??中二病??みたいなかんじもして(このへんでまさかこれがラノベ?って思った笑)、天才とバカは紙一重というけどそんなかんじ(笑)
前回は「うおーーーー切ねーーーーーー!!!」って大興奮したけど、今回は主要登場人物のそれぞれの章があって、いろんな感情と考え方が渦巻いてておもしろかったなぁー。すごく共感したしどの登場人物も愛しくなる!100万回生きた猫が好きなんだけどあんま出てこなくて悲しい。
気になる終わり方されてしまったけど、シリーズ3冊目も手元にあるからこれから読む!
93番目のキミ
93番目のキミ / 山田悠介
15冊目!順調順調~!
ちょこっと厚めだったけど、4時間くらいで読了。
婆ちゃんからせしめた60万で新型後継ロボットを手に入れた大学生・ナリタ。掃除、洗濯、ギャンブルなどごく気軽に使っていた。ありふれた毎日。なんの目的もなく過ぎる時間。なにも起きないはず……だった。しかし、ある姉弟との出会いが、ナリタたちの運命を変えていった! ?予想外の急展開、圧倒的なラストにみんなが巻き込まれる! ロボットと命が生み出した奇跡のストーリー!
超泣いた。
pepperくんがずっと頭のなかにいた。(笑)
なんかね~話の展開が分かりやすくてお涙ちょうだいなのも分かってるんだけどね~泣いたよね~。
感情がすごく動かされたよ~。
おもしろくてずーーーっと読んでたかった。わくわくしながら読んで、満員電車のなかで鼻水滴ながら号泣したよー。
2016年暫定1位。
セカンド・ラブ
セカンド・ラブ / 乾くるみ
14さつめ(^_^)
私がずーーーーっと言ってる最強の叙述トリック『イニシエーション・ラブ』を書いた乾くるみさんの、たしかその次の小説。
たぶん3年くらい放置してて、やっと読んだ。笑
これが恋というものか
恋をすると人間はこんなにも脆くなってしまうのか
この一文に500回くらい頷いた。
最後のネタばらしに入るまでもなかなかおもしろかったし、ネタばらし章はずっと『?????????????』で、読み終わったときも『??????????????????????????』ってかんじで、、、
大急ぎでネタばらしブログを読んで
すげーーーーーーーー!!!
って思った。
わたし、ネタばらしブログがなかったら、ぜんぜん置いてかれてるぅう!!!
分からなすぎて、叙述トリックの感動は微妙だったけど、でも面白い終わり方だったなぁー。
つよくいたかったのに、そのつよさは脆い。
イニシエーション・ラブも、いま読んだらそうでもないんだろうけど、なんせ最初に読んじゃったからなぁ。
いちばんだ。ずっと。笑
いなくなれ、群青
いなくなれ、群青 / 河野裕
読了13冊目!
27時間の待ち時間が長くてもう1冊読んでしまった。
だって他の番組見れないし寝れないし出かけられないし、、笑
11月19日午前6時42分、僕は彼女に再会した。誰よりも真っ直ぐで、正しく、凛々しい少女、真辺由宇。あるはずのない出会いは、安定していた僕の高校生活を一変させる。奇妙な島。連続落書き事件。そこに秘められた謎……。僕はどうして、ここにいるのか。彼女はなぜ、ここに来たのか。やがて明かされる真相は、僕らの青春に残酷な現実を突きつける。「階段島」シリーズ、開幕。
普通に生活していたはずなのに、ある日急に「階段島」に連れてこられた主人公。そこは現実離れした閉鎖的な島だけど、魔女が管理していて、いろいろなひとたちが不自由なく生活している。ただ、連れてこられるまでの記憶がない。住人たちはそれぞれ「失くしたもの」があって、それを見つけないと元の世界には戻れない。
その世界で繰り広げられる話。
この本は一昨日、本屋さんで目立つところにあったから書いやした。題名と、帯の「切ないっ!」にやられやした。
最終的に、切ない~やるせない~って気持ちになる本がすごく好きです。おすすめあったら教えてください。バッドエンドが好きです。
これ、とてもよかった。なんと2016年暫定1位。難しすぎず、簡単すぎず、ファンタジーで、ごてごての恋愛もなく、とても私が好きなストーリー。
相手の台詞に対して、言葉じゃなくて気持ちで答える描写が多くて、わたしすごく好きなのねそれ、しかも主人公が男の子なところね。もどかしい!切ない!可愛い!
ヒーローとヒロインが真逆の人格で、それでもふたり一緒にいて、どうにか島を出る方法を探すんだけど、考え方とか感情をよく動かされる内容だった。
で、読み終わって気づいた。
これ、続きもんかよ。
(思いっきり背表紙に「シリーズ」って書いてあった)
まだ溜まってる本6冊くらいあるのに。
調べたらこのあと2冊出てる(T_T)
さては隣においてあったやつだな(T_T)
買わなきゃ(T_T)
ネタバレ。
主人公の七草と、ヒロインの真辺は小学生からのお友だちなんだけど、途中で引っ越しかなんか(理由はなかった)で離れてしまって、そのあと階段島で再会する。
とにかくふたりは性格が真逆。
理想主義の真辺は眩しすぎて、読んでても終始イライラする。みんながおまえみたいに考えられたら、幸せだろうなって思う。
で、読んでてなんで真辺といっしょにいんの、七草!って思うわけ。
「我慢と諦めは対義語」の真辺と
「我慢と諦めは類義語」の七草。
(この考え方は私にはなかった。学び。)
理想主義の真辺と、悲観主義の七草。
七草にとって、真辺は星だった。
純粋で強くて美しい真辺を、そのままにしておきたくて、自分の大好きなピストルスターに彼女を例えて、守ってきた。自分にその光があたらなくても、どこかで光ってくれればよかった。なのにその光を奪ったのは自分だった。そのことに、気付いてしまった。
彼らがいる階段島は、「人格のゴミ箱」。
自分が大人になる過程で、欠点となる性格を捨てて、それが集まったのが階段島。
七草はそれを分かっていて、でも階段島で暮らし続けた。でも、星である真辺が、自分の一部を捨てたことを許せなかった。でも、その原因を作ったのは自分だった。
―真辺由宇は僕にとってのピストルスターでよかった。群青色の空に浮かぶ、決して手の届かないものでよかった。この世界のどこかで、変わらず輝いていると信じられればよかった。その光が僕を照らす必要はなかった。それだけで僕の救いだった。それだけが僕の望みだった。それだけだった。本当に。なのに。
きっと僕たちは再会して、また一緒にいたいと願ってしまった。たぶん、同じ結末を目指したいといのってしまった。
だから僕たちは、矛盾する僕たちを捨てるしかなかったのだろう。七草は悲観主義を捨て、そして、真辺由宇は理想主義を捨てた。
「僕たちは本来、一緒にいちゃいけないんだ」
はへーーー。切ね~~~~。
好きだーーーーー。
葉桜の季節に君を想うということ / 歌野晶午
葉桜の季節に君を想うということ / 歌野晶午
『叙述トリックが凄いおすすめミステリ小説50選』から1冊。
昔の話と今の話を混ぜてくるから、まんまとハマった。びっくりびっくり。
主人公とその後輩が、頭で想像してたのとぜんぜん違くて、ショックだった。笑
このパターンは想像してなかったなぁ~
すげえおもしれー!!!ってわけでもなかったけど、なんか生きていくのにやる気がでたなぁーーー。諦めるには早すぎる。歳は関係ない。うんうん。
叙述トリックの本ってさ、種明かしまでがすごーーーく長いんだけど、始まっちゃうとすぐなんだよね。今までのことがどんどん繋がってって、スンッて終わる。そのスピードが出た瞬間が最高にわくわくする。
すごい一部にしか分からない例えだけど、ディズニーシーのセンターオブジアースって、変な生き物見て回って、炎がボッてなるところ通過したら、急に速くなって急に落ちるじゃん?あれ。笑
叙述トリックは、やっぱ、
イニシエーションラブだな。まだ。
読書をするということは、自分の考え方や視野を広げるということらしいですわよ。
小説で言ってたわけでなくて、最近学校で習った(^_^)笑
おやすみ~。