ピンクとグレー
ピンクとグレー / 加藤シゲアキ
本日1月9日に映画が公開。
それを見に行くんですが、原作は映画をみる前に読んでほしい!とシゲが言ってたし、一緒に見るおともだちにおすすめされて、前日深夜に焦って3時間で読みました。
まず、章のタイトルがかっこよかった。
年齢+飲み物。好みが変わって成長してるんだな~って思った。(笑)
石川が女の子だったのもびっくりした。
予告で、夏帆と3人でチャリ乗ってたら幼馴染みなんだろうと思ってたけど、出てこないやんけ!って気持ちでいたら。出てきた。
サリーちゃん。
ピングレは、1つの本でふたりの男性の一生を語っていて、しかも昔の話がちょいちょい『今』にでてきて、(メダカのはなしとか、ごっちの歌とか、、)今までの自分が今の私をつくってるんだなぁー。ってきもち。
メダカのはなしがとてもすき。
君は強かったけど僕は弱かった、みたいな感情もとても好き。同じものをみているのに同じ気持ちになれない、切なさとかつらさとかじれったさとか…!
読み終わったあとは、ぞくぞくっていうか、高揚感があって、この本すきだー!って思った。
バッドエンドが好きで。
ごっちが死んだところとか、「結婚おでとう」でぼろぼろ泣いた。(笑)
あと私、ピングレの前に『夜は短し歩けよ乙女』を読んでて、まだ途中なんだけど、それが私には文章が難しくて難しくて(笑)、だからピングレはとても分かりやすくて読みやすかった。
りばちゃんがどんどん口が悪くなっていってふてくされてるのが分かって可愛かったし、ごっちは優しくてこころが弱くて脆い子なのが伝わってきた。
最終章の『ここから謎解きが始まるぞぉー!』みたいな文章でわくわくしたけど、りばちゃんとごっちが混ざって混ざらなくてぐちゃぐちゃになってそのままパタンと物語が終わってしまって、…え?って取り残された感覚になって、、うまく言えない、、
りばちゃんが、取り込まれた。
そんな感じだった。
私が一番好きな言葉。台詞?
>最後まで『白木蓮吾』でならなければならない
そういって死んでいく彼は、私としては最高にかっこいいと思った。やっぱりジャニオタだからかな?人の夢や希望を背負う人には最期まで期待を裏切らないでほしいと願ってしまう。そういう気持ちが白木蓮吾を苦しめているんだと思った。なぜそこまで考えるからって、私と自担にびっくりするほど当てはまるから。
普段から『自担ってこういうひと』っていうのが私の中にはある。やってほしいこと・絶対にやってほしくないことがある。そしてそれはファンそれぞれで違う。それを一心に背負う彼らを「可哀想」だと思う。「嫌だろうな」と思う。思うけどそれを続けてきた。それがファンだから。でもピングレを読んで、はっきり「うん、嫌だよ!」と言われた気持ちになった。
…なんだか「私とアイドル」みたいな話になっちゃったけど。そのくらいアイドルとファンについて考えてしまった。
でも正直、わたしの頭?心?が足りなくて『ピンクからグレーに変わる瞬間』『物語をぐるりと変える仕掛け』の意味がちょっと分からなくて
まあぐぐったよね。
でもよく分からないよね。
読んでて、りばちゃんがごっちになってしまって(簡略化して)、ごっちと同じ道を歩んでしまったのは分かった。
主人公がごっち→りばちゃんになって、世界が変わったのかな?とも思った。
ひとの考察をみて
芸能界が白で、ごっちが赤で、りばちゃんが黒なのも分かった。アンコウのはなしも分かった。とにかく芸能界がすごいってはなしなのも分かった(笑)
(ぐぐってヒットした方の考察がとにかく分かりやすかった。ありがとうございました。笑)
私が期待しすぎていたのか??
もっとドカーーーン!と分かりやすく変わるのかと思った。。
すごーくすごーーーくおもしろかった。
これを加藤シゲアキが書いてるんだからすごいよねぇ。小説家アイドル。。
配役が裕翔って分かってるからか、読んでて『これ裕翔にやらせるつもりで書いた?!』ってくらいごっちが裕翔だった。
映画がとっても楽しみ。
おわり。
次は東野圭吾の変身を読む。