読書感想文

読んだ本と見た映画のはなし。

「ピンクとグレー」

映画をみて思ったのは、本を読んで本当によかったなってこと。そして、映画の前にちゃんと読んでよかったなってこと。

私はピングレ読んで本当に本当に感動したし大好きだー!!!って思ったし考えることがたくさんあって、とても良い時間を過ごしたんだけど

映画のピングレは別物過ぎて、、

いや、知ってるよ。
シゲが言ってたの知ってるよ。
映画と小説は別のものって考えてほしいって言ってたこと知ってるよ。

それでもさ、あんなに違うなんて思わないじゃん。笑

まさかあんなに別物なんて思わないじゃん。笑

同窓会のあとに飲みにいくふたりは無駄に忠実だったね。。。


本を読んだあと、「どうしても仕掛けが分からない」って言ってたけど、それは映画に限ったことだったようで、、、
ともだちは本を読んだあとに予告をみて62分後の仕掛けに気付いたらしいけど、私は言われるまで全く分からなかった。

悔しい、、、

で、でも、世界が「ピンクからグレーに変わる」意味は分かってたよ!!!みんな分かってるか!!


映画は映画として、とてもよかった。
「映像」を使っておもしろかったし、ピンクからグレーになるっていうのもおもしろかった。(本当みづらくて頭痛くなったけど)

しかしあれを『ピンクとグレー』として発表するにはシゲが不憫すぎる。笑

あんなに素晴らしい作品を作ったのに、本尚を読まず、尚且つ「映画と小説は別のものとしてみてほしい」という原作者のメッセージを知らない人がみたら、あれが加藤シゲアキのピンクとグレー。
そんな悲しいことって、、、

く、悔しい、、、笑


ごっちは姉貴が好き。とはっきり表現したことと、ごっちがりばちゃんを最期までそして死んでも尚「自分とは違う」って言っていたことが、すごく…嫌だった…。

でも終わり方はすごく好き!
しょーもな!!!


姉貴の見た景色が見たくて死ぬなんて、しょーもな!
芸能界なんて、しょーもな!
自分なんて、しょーもな!

みたいなかんじかなぁー??


菅田将暉が本当にクソ過ぎてカス過ぎてゲス過ぎて最高でしたね。あんな役ができる若手俳優いないね。

夏帆もぶっとんでて最高でしたね。

裕翔くんがとにかくとにかく美しすぎて、美の暴力で、美の過剰摂取をした。とにかく美しい、そして、ハンサム。イケメンではなく、ハンサム。

途中で、ごっちに嫉妬するりばちゃんと山田に嫉妬する裕翔くんがかぶったりして、感慨深くなったりして、、

サリーにぶちぎれるシーンなんて狂ってて裕翔くんすぎて、、


複雑な2時間10分を過ごした。

 


しょーもな!

西の魔女が死んだ


西の魔女が死んだ梨木香歩

読了~~~!


有名すぎる本ですね。名前だけは知ってたし「泣ける本」で検索すると高確率で紹介されてる。

ストーリーはありきたりで、作中でも例に出されてるハイジもそうだし、思い出のマーニーもそうだし、私がすごーーーく昔に読んでまだ感動したこと(だけは)覚えてる懐かしの青い鳥文庫にもこんな話あったなぁ。病気を治しに田舎に行く話。

当たり前に泣きました。

個人的にはゲンジさんともうちょっと和解してほしかったけれど。

映画も見ました。郵便屋さんが出てきたくらいで特に内容も変わらず同じところで泣きました。最期の文字が思ったより大きくてしっかりしてて少し笑いました。

こういう話って「成るようにしか成らない」とか「当たり前の子とを当たり前にする」とか「逃げたっていい」とか「生まれただけで愛されてる」みたいな根本的なメッセージは同じでやっぱり言葉にすると、あたたかい、のかな。

ジャムを作ったりシーツを洗うところが好き。

ショウコのはなしで、まいがおばあちゃんのみたいに育っていることが伝わって、微笑ましかった。


おわり。

変身

変身 / 東野圭吾


今まで読んだことのある東野圭吾小説は「犯人のいない殺人の夜」「秘密」「新参者」「聖女の救済」。

そのなかでも、「秘密」は本当に大好きで、1ヶ月引きずるくらい感動というか衝撃を受けて、私の中ではこれぞ東野圭吾!(たった4冊しか読んでないけど)っていう小説。

ガリレオシリーズ、東野圭吾シリーズのドラマも見ていて、なんだか最後にやるせなさというか切ない気持ちが残るところが私の思う東野圭吾の魅力だった。

だから新参者はあまり好きではない。

東野圭吾を好き!と言えるようにとにかく読んでみようと思って、オススメ度の高い、映画・ドラマ化もされている有名な変身を今回読んでみた。

そして、私の求めていた切なさはそこにはなかった。ここで東野圭吾好きを豪語していた自分を恥じていたのであった…。(完)


じゃなくて。


本の感想は、おもしろかった。
しかしハッピーエンドだったように思えて、少し驚いたし、ハッピーエンドが苦手な私としては今まで楽しんでいた「切ねぇ~!」を
味わえなかったのは少し残念だった。


「人間の死の定義とは」
「自分が自分である証拠とは」

どちらも私がとても興味がある内容。

まず看護師という立場上、人の死にはよく合うし、私自身専門学校に入るときのレポートのテーマが「脳死について」だった。ドナーの記憶が移植された人に受け継がれるのはよくある(ネタにされる?)はなし。死とはなにか、なにを「死」と定義するか、もはや哲学的な宗教的な思想になって、考えていくと不眠症になりそうなテーマ。

逆になにを「生きている」と仮定するかも同じだと思った。今回は心臓が止まって脳片だけになっても、別の人間の脳のなかで、その一部になるわけでなく、脳片として、その脳片の持ち主としての思考や嗜好、感情が移植された人に表れた。それを「脳片になっても死んでいない」と表した。

そうすると、その「脳片」が本来の持ち主の影響を受けず、そのなかにあるただの電気信号を使って、脳の一部としてそこにあったら、それは「動いている」だけで「生きている」ことにはならない、ということ??

だったら、感情や思考があってこそ人間は「生きている」と言えるということで、逆に脳疾患や認知症でそれを失っているひとは「動いている」けど「生きている」ことにはならない?

ああ、朝になる。


「自分が自分である証拠とは」
ここ1~2年、私について考えることが多くあった。私が私であると言えるのはなぜか。ある心境の変化があって、アイデンティの喪失をしたと思っていたけど、私は私だった。じゃあその私ってなんだ?

RADWIMPSのソクラティックラブ
サカナクションアイデンティティ
RADWIMPSのサイデンティティ
私が好きなアーティストも、歌ってる。

だれもが生きていれば陥る「私らしいってなに?」のループ

自分のなかに「私」と思える「私」があって、他人のなかにも「私」がいて。きっとどれも「私」。そうやって納得して生きていく。

しかし、今回みたいにどんどん「私」が「私」じゃなくなるなんて、そんな恐ろしいことない。積み上げてきたものがなくなっていく、いままでのことがすべて無駄になったように思う、自分にはなにもない、なにも残らない、自分も残らない、、

無意識の世界に行ったジュン(主人公)は、幸せだったのだろうか。

無意識の世界は、なにも考えなくていいのではないだろうか。無意識という言葉をそういう意味で私たちは使っている。

感情も思考もない、無意識。
それは、「生きている」?「動いている」?

 

ああ、朝になる。

 


1.29.追記。
芸能人やアーティストに対する『顔ファンお断り』って言葉がある。有名な人間は『顔』だけでファンがつくし、そのひとだと認識される。

私もジャニーズが好きだ!大好きだ!(なんの台詞だっけこれ)

私の思っている『彼』と、本当の『彼』が全く違っても、その顔さえあれば私にとっての『彼』はそれで十分だったりする。その顔でさえあれば、それは私の中では紛れもなく『彼』だと認識される。

…と思っただけ。

ピンクとグレー


 ピンクとグレー / 加藤シゲアキ 
 
 
 
 
本日1月9日に映画が公開。
それを見に行くんですが、原作は映画をみる前に読んでほしい!とシゲが言ってたし、一緒に見るおともだちにおすすめされて、前日深夜に焦って3時間で読みました。
 
まず、章のタイトルがかっこよかった。
年齢+飲み物。好みが変わって成長してるんだな~って思った。(笑)
 
石川が女の子だったのもびっくりした。
予告で、夏帆と3人でチャリ乗ってたら幼馴染みなんだろうと思ってたけど、出てこないやんけ!って気持ちでいたら。出てきた。
サリーちゃん。
 
ピングレは、1つの本でふたりの男性の一生を語っていて、しかも昔の話がちょいちょい『今』にでてきて、(メダカのはなしとか、ごっちの歌とか、、)今までの自分が今の私をつくってるんだなぁー。ってきもち。
 
メダカのはなしがとてもすき。
君は強かったけど僕は弱かった、みたいな感情もとても好き。同じものをみているのに同じ気持ちになれない、切なさとかつらさとかじれったさとか…!
 
読み終わったあとは、ぞくぞくっていうか、高揚感があって、この本すきだー!って思った。
 
バッドエンドが好きで。
 
ごっちが死んだところとか、「結婚おでとう」でぼろぼろ泣いた。(笑)
 
あと私、ピングレの前に『夜は短し歩けよ乙女』を読んでて、まだ途中なんだけど、それが私には文章が難しくて難しくて(笑)、だからピングレはとても分かりやすくて読みやすかった。
 
りばちゃんがどんどん口が悪くなっていってふてくされてるのが分かって可愛かったし、ごっちは優しくてこころが弱くて脆い子なのが伝わってきた。
 
 
最終章の『ここから謎解きが始まるぞぉー!』みたいな文章でわくわくしたけど、りばちゃんとごっちが混ざって混ざらなくてぐちゃぐちゃになってそのままパタンと物語が終わってしまって、…え?って取り残された感覚になって、、うまく言えない、、
 
りばちゃんが、取り込まれた。
そんな感じだった。
 
 
私が一番好きな言葉。台詞?
>最後まで『白木蓮吾』でならなければならない
そういって死んでいく彼は、私としては最高にかっこいいと思った。やっぱりジャニオタだからかな?人の夢や希望を背負う人には最期まで期待を裏切らないでほしいと願ってしまう。そういう気持ちが白木蓮吾を苦しめているんだと思った。なぜそこまで考えるからって、私と自担にびっくりするほど当てはまるから。
 
普段から『自担ってこういうひと』っていうのが私の中にはある。やってほしいこと・絶対にやってほしくないことがある。そしてそれはファンそれぞれで違う。それを一心に背負う彼らを「可哀想」だと思う。「嫌だろうな」と思う。思うけどそれを続けてきた。それがファンだから。でもピングレを読んで、はっきり「うん、嫌だよ!」と言われた気持ちになった。
 
…なんだか「私とアイドル」みたいな話になっちゃったけど。そのくらいアイドルとファンについて考えてしまった。
 
 
でも正直、わたしの頭?心?が足りなくて『ピンクからグレーに変わる瞬間』『物語をぐるりと変える仕掛け』の意味がちょっと分からなくて
 
まあぐぐったよね。
 
でもよく分からないよね。
 
読んでて、りばちゃんがごっちになってしまって(簡略化して)、ごっちと同じ道を歩んでしまったのは分かった。
 
主人公がごっち→りばちゃんになって、世界が変わったのかな?とも思った。
 
ひとの考察をみて
芸能界が白で、ごっちが赤で、りばちゃんが黒なのも分かった。アンコウのはなしも分かった。とにかく芸能界がすごいってはなしなのも分かった(笑)
 
(ぐぐってヒットした方の考察がとにかく分かりやすかった。ありがとうございました。笑)
 
 
私が期待しすぎていたのか??
もっとドカーーーン!と分かりやすく変わるのかと思った。。
 
 
すごーくすごーーーくおもしろかった。
これを加藤シゲアキが書いてるんだからすごいよねぇ。小説家アイドル。。
 
 
配役が裕翔って分かってるからか、読んでて『これ裕翔にやらせるつもりで書いた?!』ってくらいごっちが裕翔だった。
 
映画がとっても楽しみ。
 
 
 
おわり。
 
 
次は東野圭吾の変身を読む。