読書感想文

読んだ本と見た映画のはなし。

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

ぼくは明日、昨日のきみとデートする / 七月隆文

今年4冊目。順調順調!

Amazonのランキングで見て購入。
今、全然おもしろくなくて途中で止まってる本と表紙のイラストを描いているひとが同じで、ちょっと戸惑ったけど。すごく泣けたっていうレビュー・宣伝と、非現実的要素があるっていうところに惹かれ読みました。

1日で読み終わってしまったから(研修に行く往復1時間の電車内+1時間休憩中)夢中になれたんだろうなぁ。

文章も出てくる言葉も表現もとても分かりやすかったからバカにはありがたかった。…と思いきや、明日のぼくが昨日のきみとデートし始めた辺りでもう訳がわからなくなって頭痛引き起こしました。

いや。分かるっちゃ分かるんだけど。ふたりの時間は逆に進んでいて、たかとしくんにとっては電車のナンパが最初の日で写真撮ったのが最後の日。えみちゃんにとっては写真撮ったのが最初の日で電車のナンパが最後の日。分かるんだけど。えみちゃんのいるパラレルワールドは老いるんでなくて若くなっていく世界ってことだよねぇ。「隣の世界のひと」ってだけで、えみちゃんがどうやって生きて死んでいくのかが分からないというか、そこが分かったらもう少し理解できたというか、でもそこまで書いちゃったら説明っぽくなっちゃうのかなぁ。

ラブラブなふたりが微笑ましかったし、えみちゃんの涙のわけにたかとしくんが気付くところなんてたまらなかった。けど、分かりやすく切なくて泣きやすい本だなぁーと思ったくらいで、私はあまり感情移入も号泣もできなかった。珍しく。


5歳えみちゃんと30歳たかとしくんのお別れは胸がキュゥゥってなった。あそこは、好き。たかとしくんは。ぜんぶ分かっているんだもんね。やっと会えて嬉しかったんだろうなぁ。そして、ここからつらいことが始まることが分かるつらさも、ここでえみちゃんと自分はおわりっていうつらさも、そこにはあって、、、ここには感情移入したみたい。

どうしてもえみちゃんの人生になにがあったかを覚えてその通りに実践する、とか、1日ごとに昨日に戻っていくえみちゃんの描写がうすくて、昨日と明日と離れていくことに実感がなくて、最終的によくわからないって思ってしまった。
でも、とても、綺麗なはなしだった。


映画になるんだね。小松奈々ちゃんがやるなんて、超いい!!たのしみだー。

 


おわり。

 

 

追記。

他のひとの感想を見て、プロローグとエピローグが繋がっていたのを知った!笑

同じ内容に戻った、と思ったけど、まるっと繋がってるのには気付かなかったー。エピローグからプロローグ読んでそのまま違和感なく話が進む。物語で言ってた通り端と端が繋がってまるになってる。でも永遠に終わらない無限ループのようで、悲しい。切ない。好き。